ツールだけでは解決しない!?リスティング広告のレポートを効率化するために本当に必要なこととは?

ツールだけでは解決しない!?リスティング広告のレポートを効率化するために本当に必要なこととは?

 

 

  リスティング広告を運用する上で欠かせない業務の1つに、昔からレポート作成という業務があり、「レポート作成を効率化したい自動化したい」という声はよく聞きます。そのニーズを汲み取り、解決するための自動化ツールが安価な価格帯で数多く存在しいます。しかし今なおレポートを手動で作成し、運用者の時間の多くがレポート作成業務に奪われてしまっているのはなぜでしょうか?本記事ではリスティング広告のレポートを効率化するために本当に必要なことを紹介していきます。

 

1.ツールだけでは絶対に解決しないレポート問題

 

 

レポート作成というエクセルを活用した数字集計の単調作業。誰もが最初に効率化・自動化したいと考え、ツール導入を検討・導入します。しかしツール導入後も実際の運用現場では使われるケースが少なく(or限定的で)、手動での作成業務が残り続けているのが現実ではないでしょうか?本章ではツール導入だけでは解決しないレポート作成に関わる問題を紹介していきます。


 

1-1.  ”フォーマット問題”という落とし穴

 

まずよくツール導入した際に起きる問題の1つがレポートのフォーマットに関わる内容ではないでしょうか?以前の見慣れたフォーマットと違うので新しいフォーマットは見にくい、報告に活用していたフォーマットと異なるのでリプレイスができない、と言った声はよく耳にします。確かにフォーマット1つでレポートの印象はガラリと変わるので重要な要素ではあることは間違いないと思います。実際に市場で提供されているツールでも、レポートフォーマットのカスタマイズ機能を対応しているものが多いです。Adwordsもレポートエディターという機能をリリースし、カスタマイズ機能を強化しています。これで解決し、ツールによる効率化・自動化が進むかに見えたレポート問題ですが実際の普及率はそれほど多くはないが現状なのではないでしょうか?


 

1-2.  ”100%自動化”という落とし穴

 

次によく起きる問題が、ツールを導入すれば”100%自動化”できるという思い込みの落とし穴です。前段で述べたようにレポート作成の役割には、①分析・②報告の2つが存在します。②の報告業務に関しては報告する”単位”を決めることができれば自動化は可能になりますが、①の分析業務は新しい改善の打ち手を見つける作業 = 思考が必要なポイントであるため自動化が難しい領域です。レポート作成を効率化を実現するためには、1つのツール・機能で全てを自動化すると考えるのではなく、レポートの役割と種類毎に効率化するための打ち手を整理する必要があります。


 

1-3. “省エネ化”という落とし穴

 

3つ目に起きる問題が、レポート作成業務における”省エネ化”問題です。①分析・②報告業務両方に共通していますが、長期間運用しているとそのタイミング毎で必要な or 見たいレポートの内容は変わってきます。レポート作成業務も効率化するために、以前作成していたレポートで必要性が下がった内容のレポートの作成を停止します。短期的には正しい判断なのですが、中長期的にみるとこの”省エネ化”アクションがきっかけはマイナスになります。「見たい時に見たいレポートがない」ことで、そのレポートを作成すためにプラスの時間がかかっていくのです。

 


2.レポート業務効率化のために本当に必要な3つのこと

 

 

 前章ではツールだけでは解決しないレポート作成の効率化における問題点を紹介しました。ここではレポート業務効率化を達成する上で、ツール導入を行う前に必要な3つのことについて紹介していきます。


 

2-1. レポートの役割を整理する

 

 まず最初にレポート業務の棚卸しとして、作成しているレポートの内容が①分析・②報告用のどちらに該当するかを整理します。特に効率化・自動化が進めやすい②報告用から棚卸しすることをおすすめします。②報告用レポートは、運用担当者 → クライアント or 上長 → 責任者(エグゼクティブライン)と報告ラインが繋がって存在しています。報告ラインをスムーズに繋げる上で一番重要なことは、必要な数字の”単位・粒度”が揃っていることです。現場で活用されているレポートフォーマットがそのまま上位の報告ラインで活用されることはほとんどないため、フォーマットに強くこだわるのではなく必要な数字の”単位・粒度”を揃えるこに注視することが効率化の第1歩目と言えるかと思います。


 

2-2. 役割毎に80%効率化・自動化する手段を考える

 

 次に作成しているレポートの役割毎に100%の効率化・自動化でなく、80%の効率化・自動化するソリューション手段を考えます。特に①分析用に活用されるレポートは、その都度新しい切り口で数字をみて改善の打ち手を発見する思考の作業であるため固定化することに向いていません。この領域の効率化・自動化を検討する際は、最初から100%必要な数字を決まったフォーマットで出すことでなく、新しい切り口を見つけるための分析を可能にする加工しやすいデータを自動で作成することがゴールになるのではないでしょうか?


 

2-3. レポートの網羅性を大事にする

 

 前章で「省エネ化」問題に触れましたが、レポート作成効率化をする上では逆の網羅性というアプローチを選択することが重要です。要らないから作成しないのではなく、要る可能性があるものは全て作成するというアプローチをとることで、本当に必要になった時に一から作成するという手間を省くことができるからです。網羅性高く必要性が高いであろう切り口は全て作成し、必要でなければ都度そこを削るというアクションをとることが重要です。一から作成するより、要らないデータを削除するというアクションの方が何倍も少ない時間で実現できてしまうからです。








 

3.レポート作成ツールで自動化できること



 

 本記事ではリスティング広告のレポート作成の効率化するため本当に必要なことは、最初に”考え方”を整理し、その上でそれに沿ったツールを選ぶというアプローチをとることです。上記を踏まえた上で、最後にレポート作成ツールで一般的に自動化できることを紹介したいと思います。

 

3-1. 媒体横断でレポート出力が可能

 

 Yahoo・Googleなどのリスティング広告での媒体横断をはじめとして、DSPやFacebook広告・Twitter広告・Criteoなど運用型広告に幅広く対応しているツールも存在します。

 

3-2.CVデータの連携機能

 

 媒体が提供しているCVデータでなく、3rdPartyツールのCVデータを取り込んでレポート作成を可能にしてくれるツールが存在します。またその連携方法も自動連携のパターンや取り込み口が用意されておりデータをアップロードすることで連携する手動連携パターンの2種類存在します。自動連携パターンのツールは便利なのですが特定のツールとしか対応できていない場合などあるため、自社の要件を確認した上で選定する必要があります。

 

 

3-3.数字の単位・粒度設計が自由に設計が可能

 

 ツールが用意している特定の切り口だけのレポートでなく、クライアント毎に必要な数字の”単位・粒度”を設定できるツールが存在します。あらかじめクライアント毎に見たい”単位・粒度”を登録しておくことで、カスタマイズされた切り口でレポートが作成されます。


 

3-4.代理店用一括機能など

 

 広告代理店などの多数のクライアントを運用することを前提に作成された機能を搭載していうるケースがあります。例えば、日付を指定するとその日にレポートが自動作成・送付されたり、代理店フィーを登録することでクリック単価や配信金額にフィーが組み込まれて作成されたりします。またレポート作成だけでなく、毎日の進捗や日々の数字の異常値を検知しアラートしてくれたりなど運用サポート機能も搭載されていたりします。



 

まとめ


 いかがでしたでしょうか?レポート作成という問題の根底にあるのはツールというハード面の問題でなく、運用をどう行っていくかというソフト面の問題が大きいケースがほとんどかと思います。改めてこの機会に自社のレポート業務全体を見直したうえで、課題をクリアするソリューションを選択していただければと思います。