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一番自動化ソリューションを使いたいスモールビジネスが、一番マッチしない件について考えてみる

 

 

 

リスティング広告などのインターネットの運用型広告の良さの1つは、

「少額の予算からスタートできる」というポイントだなと思います。

 

 

スタートアップやスモールビジネスを展開している企業にとって、

月数十万するようなメディアへの出稿はなかなか怖くて手が出しにくいのが実情です。

その点AdwordsやFacebookなどのリスティングやソーシャルなどの運用型広告は、

月数万円から開始でき、かつターゲティングをかなり細かく設定できるので

使い勝手が非常に良かったりします。

 

 

実際私も広告代理店にいたころからそのメリットの部分は頭では理解していましたが、

実際に自分達で会社・事業をやり始めてから広告出稿を検討する際に、

上記予算感でスタートできることは本当に非常にありがたいなと思います。

また費用対効果も含めて考えると、非常に良い手法であることは実感として感じております。

(※少額で始めているので、当然すごく爆発的な効果が出るわけではありませんが。)

 

 

そういう意味では(※多少営業トーク的なものも含まれてしまいますがw)、

スタートアップやスモールビジネスを展開されている方で、

まだ未実施の方は是非最初に実施することを強くおすすめしたいと思います。

※日本の中小企業は約400万社存在すると言われていますが、

Adwordsを継続的に利用している企業数は約20万社と、

全体の約5%程度の利用率しかなく、実はまだまだその普及率は非常に低いのです。

 

 

ただここで問題になるが、

この月数万円の広告予算を使って「どうやったら一番効果が出る広告出稿をできるか」という方法です。

※数万円だとしても本当に大事なお金を活用しているので絶対効果を出したい、と思うわけで。

 

 

いくつかパターンがあるかと思うのでそれぞれについて簡単に見解をまとめてみたいと思います。

 

 

パターン1.広告代理店などのプロのコンサルタントにお願いする

 

最も多いケースは広告代理店などのプロにお願いするパターンだと思います。

この選択肢が取れるなら今でも間違いなく一番この選択肢を取った方が良いかもしれません。

 

 

ただ当然プロのコンサルタントにお願いするわけなので、それなりの費用はかかります。

会社によっては、取引する上で最低広告費があったり、

最低のコンサルティング料金があったりするケースが多いです

 

 

広告運用で効果を出すためには、

専門的な知識・経験、またそれを踏まえて実際に手を動かすことが非常に大事な手法のため、

当然それに対して見合うだけの料金が必要になるのは当たり前なのですが、

そうは言っても月数万円の広告費でそのコンサルティング料金も月数万円かかるとなると、

お願いするハードルが高くなっしてまうなと思います。

 

 

パターン2.自力で頑張って出稿する。

 

 

次に多いのが自分で試してみる、というパターンです。

AdwordsやFacebook広告の活用方法などはネットの記事、書籍でもたくさん情報はあるので、

自分で勉強しながら出稿することは以前よりもやりやすくなっていると思います。

 

 

とはいってもその道のプロでもないですし、

かつ効果を出すためには日々の運用管理のオペレーションコストをを考えると、

継続してそれを行うことはおもったより大変です。

またやり始めたころは特にそうですが、効果を出すための改善アクションを行う時、

「何かやればいいのか」、「どうやればいいのか」といった壁にぶつかってしまいます。

 

 

身近に相談する相手もなかなかいないパターンなどでは、

途中で放置してしまう、またはやめてしまう方も多いような気がしています。

※一部、社名やサービス名などのキーワードだけをほそぼそと出稿し続けている、

といったアカウントは意外に多い気がしています。

 

 

パターン3.自力で頑張って出稿する × 媒体の自動化ソリューションを試す

 

 

そんな方のためにも心強い味方として、「媒体の自動化機能」が用意されています。

※パターン2の自分でやる、という延長線上の手法です。

最近では各社自動化機能の対応強化を進めているので、

オーソドックスな広告運用は非常に簡単な設定で行えるようになってきております。

またその機能の利用も、基本的に全て「無料」なので一番使い勝手が良いかと思います。

 

 

ただ私は、これがスタートアップやスモールビジネスの広告出稿に関しては一番曲者だと考えています。

※ここについての意見は賛否両論あるかと思いますが、私の実体験に基づく中での見解です。

 

 

確かに性能はすごいです。

そもそも広告配信を行っているGoogleやFacebookでしか活用できない、

色々な切り口の「データ」を駆使して、入札やターゲティングを勝手に最適化してくれます。

またその最適化のアルゴリズムも昨今の最新技術が反映されているので、

「データ」から最適パターンを自動的に見いだし、

改善実行まで行ってくれる精度は非常に高いケースも確かに存在します。

またそれが「無料」で利用できるわけなので利用しない手はない、ということになります。

 

 

ただここで注意が必要なのが、媒体の自動化機能は「データ」による最適化、

というアプローチを完全に正としてアクションをしている点です。

 

 

GoogleやFacebookなどの自動化ソリューションは、

基本的に全て「データ」を分析し、それを基に最適化を行っていきます。

 

 

「どういう性別・年齢の人が効果が良いのか?」、

「どういう時間帯・曜日で効果が良いのか」、

「どういう地域」、

「どういうキーワード」、

「どういう配信面」

e.t.c

 

 

実に様々な切り口で分析・傾向値を算出し、最適化を図ってくれます。

これを「人」で実施する場合、

分析するだけでも色々なデータをこねくりまわす必要があり非常に大変です。

またその分析から実際に改善アクションを起こそうとすると、

非常に細やかな設定変更や管理が求められるので、分析よりも100倍大変になります。

またそもそも媒体側でしか分析・変更できない指標なども存在しますので、

マッチするアカウントにとっては非常に有効な手段です。

 

 

ただちょっと冷静に考えるべきポイントとして大事な所だと思うのですが、

スタートアップやスモールビジネスの月数万円の広告費の出稿で、

それほど色々な切り口分析・傾向値を見いだせるほどの十分な「データ」は収集できているのか、

という点です。

 

 

これに対して私たちの、答えは「No」だと思っています。

 

 

実際にAdwordsが提供している入札の最適化機能も、

月15件以上のコンバージョンを必須条件にしていたりします。

またデータを収集・分析するためには約2週間程度学習期間が必要と言われており、

その学習期間中は大幅な設定の変更(予算やターゲティングなど)はNGとされています。

※広告を配信する環境が同一でないと、

そこから見出された傾向値にバイアスがかかって、予測精度がさがってしまうからです。

 

 

スタートアップやスモールビジネスの方で初めてリスティング広告を出稿される時、

始めて出稿するケースが多く、かつ予算も限られているので、

できることなら毎日改善していきたいと思っていると思いますし、

効果が出るなら多少の手間暇をかけてでも改善アクションを打ちたい、

と思っている方が多いのではないでしょうか。

実際にそういうことをされる方も多いような気がします。

 

 

ただ媒体の自動化ソリューションを十分に活用するため、

なんとか2週間待ってデータを貯めるようにアプローチしてみたが、

実際にはコンバージョンが10件もいかず、

最適化機能も十分に利用・働かない状態となってしまい、

次に何をすればいいかわからない状態になってしまう。

そして期待した効果も出ず、結局最小限のキーワードだけで実施を継続する、

といった悪いスパイラルに陥ってしまうことが多いような気がしています。

 

 

本来一番自動化機能を欲しているスタートアップやスモールビジネスの企業だと思うのですが、

その機能の性質をちゃんと考えると十分なデータサンプルを持ち得る大手企業向けの機能

になっているのが実情なのではないでしょうか。

 

 

ではどういう解決アプローチがあるのでしょうか?

 

 

パターン4.「データ」×「人」の総合力で勝負する。

 

 

結論はシンプルで、「データ」と「人」の協力体制をもってアクションしていくことだと考えています。

「データ」だけではなかなか解決しえないような問題も、

その道のプロの「人」の知識・経験値があれば解決できる、ということは多々あると思います。

実際に今のほとんどの仕事は、

「データ」をベースにしながら「人」がその足りない部分を補いながら

(=ときに少し飛躍させながら)アクションしているのではないでしょうか。

※ここでは詳しく書きませんが、

広告運用という世界では必ずしも「スモールビジネスやスタートアップ」などの企業にかかわらず、

予算規模が大きい「大企業」にも当てはまると思っています。

 

 

広告運用の世界でもまさにこのアプローチが一番大事だと私達は考えています。

そしてそういう考え方で、私達が提供する自動化サービスを開発しています。

 

 

「データ」だけで広告配信を最適化するアプローチはとらず、

「データ」は活用しながら「プロのコンサルタントの経験・知識」を

アルゴリズムという形で加えたサービスをつくり、提供する。

 

 

ちょっとわかりづらい部分もあると思うので、

次回はもう少しこのアプローチ部分に絞って考えをまとめてみたいと思います。

 

 

ShirofuneではBoardメンバーを募集しています。

「アルゴリズムのMade In Japanを創る」

https://www.shirofune.co.jp/board/index.html

 

次回に続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ShiroKuro

ShiroKuro

インターネット広告の代理店で運用を10年。コンサルティングやオペレーションの仕組み・サービス設計を担当。その後、独立してWebエンジニアへ転身。Webマーケティングのオペレーションエンジンを日々開発中。 #twitter https://twitter.com/ShiroKu93776123